「わりぃけど、コイツはそんなんじゃねぇーの」 それだけいうと、彼は歩くスピードを速めてその場から去っていった。 あたしはただ彼について行くことしかできなかったけど、 さっき彼があの男の人に言ってくれた言葉が頭の中でリピートされていた。 『わりぃけど、コイツはそんなんじゃねーの』 ねぇ、君はどういう気持ちでそう言ってくれたの? あたしを…どういう風に見てくれてるの? 疑問はたくさんあった。 どうして君があたしのためにここまでしてくれるのか。 なんの目的や見返りを求めているのか。