【完】俺が愛してやるよ。





「あたしはほんとは生まれてきちゃダメだったんだ。
自分でもずっとそう思って生きてきた」


統牙は何も言わずに黙ってあたしを見つめている。


「でも…統牙と出会った時に
あたし初めて生まれてよかったって思ったの」


こんなあたしでも愛してくれる人がいる。

そう思えた時に心の底から生まれてきてよかったと感じたんだ。


「結実…」


「統牙に愛してやるって言われた時、 嬉しくて…嬉しくて…

あたし…っ、ずっと…誰かに、その言葉を言って、欲しかったんだ、と思う、の…っ」


話しているうちに我慢出来なくなって
溢れ出てきた涙があたしの頬をツーっと伝う。