「やっぱ、さみぃな」
「ほんとだね」
真冬の海なんて初めてだ。
というよりも海なんて来たことがなかった。
「もっと近く行こうぜ」
そういうと、統牙は何も言わないであたしの手を握り、自分の服のポケットに入れた。
そういうのをさりげなくやってくれるところとか…結構好きだったりする。
言葉もいいけどやっぱり行動で示される方が安心するっていうか…。
二人並んで砂浜を歩く。
歩く度にちょっとずつ靴に砂が入ってくる。
「そろそろだな」
そういうと、統牙は砂浜のちょうど真ん中辺りにちょこんと、座った。
あたしもつられるように座った。
なにがそろそろなんだろう…?



