しばらくすると、潮の匂いがしてきた。 もしかして、行くところって海…? 視線を横に移すと、果てしなく続く青い海が見えてきた。 「統牙、行くところって海?」 「ん?まあ…」 なんでこんな季節に海なんだろ。 もしかして、入る気じゃないよね? さすがにそれはないよね。 統牙は駐輪場みたいなところにバイクを止めた。 あたしはぴょんっ、とバイクから降りる。 秋風がピューっと吹いて、あたしは髪の毛が暴れるのを抑えて少しだけ自分の耳にかける。