そして、今日は家にあたしの荷物を取りに行くことになっている。

今日は平日。

志穂はもちろん学校に行ってるし、
あの人たちも仕事で家にはいない。

幸い、家の鍵がスクールバックの中に入っていたからあたしは入れるってわけ。

一応、あの家の人間であったから不法侵入ではない。


「結実、起きろ」


「なんでこんなに早くから?眠いんだけど~」


いまの時刻は朝の4時。

家に行くには明らかに早すぎる。

ここからあたしの住んでいた街までは
バイクで行けば、そう遠くない。