「いや、もっと心配かけされてほしい」


予想外の言葉に驚きが隠せなかった。


「え?」


「もっと、もっと結実の中で
俺がおっきい存在になればいいって思うから…」


「だから、俺の前では無理すんな」


どんな顔して言ってるのか
分からないけど、素直に嬉しかった。

統牙がこんなにあたしを
想ってくれてるなんて知らなかったよ。


「ありがとう…統牙」


統牙への想いが溢れそうになる。

統牙のあたたかい温もりに包まれながらあたしは眠りについた。