「無理しては笑ってないよ。

統牙といると自然に笑顔になるの」



今まで、愛想笑いしかしてこなかったあたし。

だけど、統牙といたら本当の自分になれて、
自然と頬が緩んで笑顔になってる。

でも、たまに…ほんとにたまに一人になったら不意に家族のことを思い出しちゃうだけで。


「そうか…」


静かに落ち着いた声で言った。


「ごめんね…心配かけて」


心配なんてかけるつもりじゃなかったのに。

あたしってば、ダメダメだなぁ。