「統牙……好きだよ」
俺様で強引であたしに真正面からぶつかってきてくれて。
「うん、知ってる」
そういうと、もう一度あたしの唇にキスを落とした。
そして、まるで割れ物を触るかのようにあたしの頭を撫でた。
「お腹空いたからなんか作ろっか」
夜ご飯まだだったし。
きっと、統牙も空いてるだろうし。
こう見えても料理は案外出来たりする。
得意ではないけど、不得意でもない。
いつも家ではあたしがご飯作ってたし……今は誰が作ってるんだろ?
不意に家族のことが脳裏をよぎる。
ダメダメ、もうあたしはあの人たちとは縁を切ったの。



