人通りは少なく…って誰も通っちゃいない。
だけど、少し先にあるネオン街はガヤガヤとうるさいのが離れていても分かる。
傘もささずにずぶ濡れなあたし。
どれだけ濡れたっていい。
もう死にたい…
誰からも必要とされていないんだから。
あたし一人くらいこの世界から消えたって誰も悲しみやしないもん。
生まれ変わって、素敵な家庭に生まれたい。
誰かに、これでもかってぐらい愛されてみたい。
『あんたなんか産まなきゃよかったわ。
一生の私の恥だわ』
今日言われた言葉が刃物のように胸にグサリと奥深くまで刺さって、なかなか抜けない。
それに、堪えていた涙まで
溢れ出てきてあたしの頬をツーっと伝う。
「うっ…ぐすっ…うぅー…」
だけど、そんなの周りから見れば
雨に濡れているから分からない。
少しだけ、雨が降ってくれていたことに感謝した。



