なっ…酷いやつだ。

そんな事言ってもあたしは絶対話さないからねーだ!


「いいし、別に」

「はいはい。そんな拗ねんなって」



統牙の大きくて男らしくてゴツゴツした手が
あたしの頭を優しくポンポンッ、と撫でる。


ほら…またこうやって無意識に

コイツはこんなことしてくるんだ。


こんなことされる度にあたしが赤い顔して、
ドキドキしてるなんて思ってもないんだろうけど。