水玉模様

「瀬口さんは、風邪…ひかなかったんだね。」

「え…?」


あの日のことを…言ってるの?

「う、うん。篠田くんは?ヘーキだった?」

「傘持ってたから平気だったよ。沙耶香は風邪ひいたけど。」

「あは、そーだったよね。傘さしてたのにね。てか、篠田くん達に会うなんて思ってなかったから、びっくりしたよ。」

「俺も。瀬口さん達が来てるなんて思ってなかったから、びっくりした。」


“達”ーーーか。

「あやね達も来てたんだけど、ちょうどはぐれちゃったとこだったんだ…。」


何言ってんだろ…。

「誘われて…ホントは、4人で来てたんだ~…。」

わざとらしい、かな。

「あ、2人じゃなかったんだー…。」

「そ、そうなの!誘われて…仕方なく……。でも、花火キレイだったよね。」

「うん。キレイだったね。」


やばい…。

その笑顔、あたしには毒だよ。

その毒に、あたしの身体中が侵食される…。


もう、ダメかもしれない……。