水玉模様

「あっ!ごめんッ!あたし、遅くなっちゃったから急ぐんだ!先、行くね!」

「えっ…じゃぁ下まで…。」

「ううん!走ってくから。…そうだ!充也から生物の教科書預かってて、ロッカーに入れたから!じゃぁねッ‼︎」

「…瀬口さんっ?」


走ったーーー…。

走れるところまで、走った…。


途中で切れた息に、嗚咽(オエツ)が混ざるーーー…。

それでも、走った…。




ーーー梅雨も明け、もうすぐ夏休みに入る。

そんな今日は、1学期最後のクリーンデー。

「瀬口ぃ、今日ちゃんとウォータープルーフにしたぁ?」

「うるさいなぁ。水かぶらなきゃいいんでしょ?そーゆうあやねはどうなのよ?」

茶化してくるあやねに対して、意地悪く言った。

「あやねは年中ウォータープルーフだもん♪」

そうですか…。

「瀬口、早く着替えに行こ?」

「うん。」

あたし達は、更衣室へと急いだ。

掃除中は制服でもジャージでも、自由。

掃除さえすれば、いいのだ。