水玉模様

「ホントだ…。」

鏡に映る顔を、見つめる篠田くん。

篠田くんを、見つめるあたし…。

「てか篠田くん…何で寝てたの?」

「あぁ、ここんとこずっとソッコーで帰ってたから…。ちょっとゆっくりしていこうと思ったら、寝ちゃった。俺、結構好きなんだよね、学校。」

そーなんだ…。

「学校好きとか、めずらしいね。」

「…そうかなぁ?俺さ、学校の先生になりたいんだ。」

「…。」

「中学の時にかなり世話になった先生がいて…憧れかな…って何話してんだろ、ごめんね。」

篠田くんが、照れた様に笑う。


時計がーーーゆっくり、ゆっくりと針を進めていた。

その規則正しい音が、あたしの鼓動の乱れを際立たせる。

「…沙耶香がさ、早く帰りたがるんだよ、ね。」

篠田くん、今度は少し…苦笑っていた。

「あ~…、そっか。」

曖昧にしか、返せないあたし。