水玉模様

…背、けっこう高そう。

充也と並ぶくらいかな。

「ん?何?」

「あ、いや…。」

工藤瞬を見ていたら、工藤瞬もこっちを見た。

「俺でよければいつでも見てイイっすよ。和奈姉は特別に無料ですから。」

「意味わかりませーん。」

「あー、スグそーゆうこと言うしー。…って和奈姉、笑ってません?」

「別にぃ~?」

周りから見たら、きっとカップルに見えてるんだよね…?

去年元カレと別れて以来だから…なんか、こーゆうの久しぶりだなと思って。

少し、くすぐったい。

嫌な気は、しない…。

そんな事を思っているあたしがいたーーー…。


「わぁっ!」

あやねが声をあげ、みんなで花火第1号を見上げた…。


ドォン…!


時間差で、大きな音が響くーーー…。

それから、次々と空が染められていく。

キラキラ、染められていく。

「早くたこ焼き買って行こ~。」

あやねが更にはしゃぐ。