水玉模様

「……。」

休み時間も、一緒に居たりするんだ…。

「どこ行ってたんだよー?ラブラブじゃん?」

「別に。」

「でた、秘密主義。」

「いや、話す程でもないし。」

充也の言葉を、さらさらと流れる様に交わす篠田くん。

それから、あたしと充也の顔を交互に見ながら言った…。

「懐かしいな…。」

少し下を向きながら、笑顔を見せた篠田くん。

「何笑ってんだぁコイツ。」

肘で篠田くんを小突く充也。

「…。」

あ…。

なんか……イイ。

2人の何でもないその光景に、多分あたし1人だけがドキドキしていた。

「おい瀬口、オマエまでニヤついてんじゃねぇよ。」

「…えッ、そ、そんなこと、ないし‼︎」


ーーーでもあたしは、やっぱりドキドキしていて…少し前までは当たり前だった3人の時間が、妙に新鮮だった。