「ねっ、瞬くんどんなカンジだったぁ?ウマイ??」

「ちょっ…!あやねッ。」

「あはっ。瀬口照れてるー?」

今そんなこと聞かれてもキョドっちゃうんですけど…!

周りは体育館に向かう人達でいっぱいだというのに、サクッと言ってしまうあやねはスゴイかも。

それに、上手いとか下手とかは問題じゃない気もする…。

「や…優しかったよ?」

「マジで?あーでも瞬くんそんなカンジするね。優しそう。もぉイイなぁ~瀬口。」

「あやねには生輝くんがいるじゃん。てか後にしない?周りに話聞こえるし。」



「平川さんの声デカイから、あたし全部聞こえたケド?」

ふいに後ろから聞き覚えのある声がして、あたしとあやねはほぼ同時に振り向いた。

「…。」

「え゙★サイアク…。」


ーーー森さんだ。

「ちょっと平川さん、最悪って何よ。超失礼なんだけど。あたし平川さんに何かした?」

「ごめんねぇ、つい本音が(笑)。行こ、瀬口。」