水玉模様

瞬の好きなCDをかけてからいつもの場所に座り、瞬を待つことにした。

瞬はきっと今、なにか飲み物を用意してくれている。

それからゆっくり階段を上がってきて、
『お待たせ。』
って、笑顔で言うんだ…。


――がちゃり――


「お待たせ。」

ーーーほらね。


「ねぇ瞬、忘れてきたプレゼントって…アレ?」

あたしはベッドの脇にある棚に、小さな包みがあるのを見つけて言った。

「そう、アレ。」

コーヒーを飲みながら、瞬はその包みに目をやった…。


「てか寒くね?エアコンつけてて良かったのに。」

「あ…うん、そんなに寒く…なかったから。」

「そぉ?」

「…。」

だって…今あたしの身体、触ったらきっと熱い。


「開けてみてよ。」

あたしの手のひらに、瞬がプレゼントの包みを置いた。