水玉模様

「あたしら今日半日だったんだもん。」

「ふーん。ま、いっか。恋バナは女の得意分野だからな。」

そう言ってから、藍さんの持ってきたお菓子を食べた充也だった…。


「充也は、余計な詮索しない所がいいとこだったのに。」

「…るせー。状況が変わったんだよ。」

ここまで来たら避けられる訳もなく、3人の前で全てを打ち明けることになったーーー…。


夏休みに篠田くんと、花火大会に行ったこと。

新学期に入ってから、森さんの友達3人に脅されたこと。


これは充也も知ってる事だけど、上履きを2回パクられたこと。

それから、机の落書き…。

嫌がらせの紙切れ。


そしてーーー文化祭の、トイレでのこと…。


「瀬口ちゃん…辛い事いっぱいだったんだね。」

涙ぐむ礼衣子さんをよそに、充也は厳しい表情をしていた…。


「瀬口さぁ~…流されてね?状況に。」

「どーゆう意味⁈」

あたしは、スグに食い付いた。