水玉模様

「とりあえず、全部話せ。明日集合な。」

明日は修学旅行の振替で、学校は1日休みになる。


「…わかった。」

あたしは、気のない返事だけを返した…。


篠田くんといい充也といい、なんなんだよ。

わけわかんないよ…。


三重県の真珠の養殖場では、近くのお土産屋さんで、あやねとお揃いのパールのピアスを買った。

そして名古屋ーーー何も考えたくなくて、学校に着くまであたしは爆睡した…。


家に着くと家族にお土産を渡し、土産話もせずに寝る準備をした。

それから瞬にメールをして…涙が、出てきた。

あたしは、篠田くんのことばかりを、考えていたーーー…。




「ーーーで?あたしは何を話せばいいって?」

一夜明けたお昼過ぎ、あたしは言われた通り、充也の部屋に話をしに来ていた。

「全部だよ、全部。俺の知らないこと全部な。」

「も~2人共、こわい顔しちゃってー。」

お菓子とジュースを持って入ってきたのは、充也の姉の藍さんだった。

「みっくん、あたしも入れて?」

「なんで礼衣子まで?」