水玉模様

「変えたでしょ、番号。」

「…。」

「メール送れなかったんですけどー。」

「あ…ごめん。」

てかあたし、謝る必要なくない?

変えたケータイの番号を教える教えないは、あたしの自由だよね。


「教えて?」

「…。」


どうしよう…。


「そっちこそ、彼女とラブラブなくせにー。あたしとメールなんか、してる場合じゃないでしょ。」

舌がうまくまわらなくて、どこかぎこちなくなる…。


やんわりと、拒否ったつもりだったのに。

俯いた篠田くんは、何を思っているのか…あたしにはわからなかった。


「違うんだ。」

「え…。」

篠田くんはコーヒーをまた一口飲むと、しっかりとした口調であたしに言った。


「沙耶香は…彼女なんかじゃない。」



え…っ……ちょっ………待っ…て……。


彼女じゃ―――…ない?