水玉模様

「あたしもビックリだったよ。」

「やばい~ッ。生輝としたくなってきたぁ!」

あやねは布団の中でジタバタとしていた。

「あはっ。」

「瀬口は?瞬くんともぉしたの?」

「…え、まだ、だよ?」

「そうなんだー。早くしちゃえばー?」

そんな、ケロっとして言われても…。

あたしだって、早く瞬と…って思ってる。


そうすれば、あたしの中の篠田くんが…篠田くんが、完全にいなくなる。

そう思うんだ…。

「…。」

チラッと見たケータイの時刻は、もう0時をまわっていた…。

「でさ、瀬口の好きだった人って、結局誰だったのー?教えてよー?」

「あぁ…。」

今は瞬の…彼女だし、言ってもいいかな。

“好きだった人”として話せば、それは過去になるかな…。


なるーーー…かな。


「内緒に、してくれる?」

「もっちろん。」

「…。」