水玉模様

「あぁ、アレ?…ウソ。だいたい警察とか出てきてもあんまり関係なくね?」

工藤瞬は、してやったりという笑顔だった。

「ハッタリかぁ~。てかあんなこと思いつくのがスゴイよ!」

「さすが俺?あ、でも“アレ”はホント。てか、俺の本心。」

「“アレ”って?」


「“俺の和奈”。…に、したい。それは今でも変わらないから。」

「…。」

その目には、曇りなどなかった。

あたしを、真っすぐに見つめていた。

「篠田さんより、絶対イイ男になるし!だから…。」

「…。」

「俺のこと、もっと見て欲しい!もっと、知って欲しいんだ。」

「…。」

「ありきたりな事しか言えないけど、超好きなんだ。前よりも、もっともっと好きなんだ。今は篠田さんのこと、忘れられなくても…いいから。でも俺の、俺だけの和奈姉になって欲しいんだ!」

小鳥の囀(さえず)りさえも聴こえてきそうなくらい静かな教室の中ーーーあたしの答えは、決まっていた…。