水玉模様

「あ、しまった!」

工藤瞬は、ポンと手を叩いて言った。

「え?」

「アイツらに、謝らせてないじゃん。」

「…。」

「探しに行こ!」

あたしは、今にも教室を飛び出しそうな工藤瞬の腕を、掴んで引き止めたーーー。

「和…。」

「も…イイから…。イイから…ここに、いて。」


謝罪なんか、もうどうでもいい。

だから、あたしから離れないで…。

「わかった。わーもぉ、また泣くー(笑)!」

「だって、だってぇ…。」

「わかったから。俺は、ちゃんとここにいるから。泣くと化粧くずれるっしょ?」

「うるさぁい…!」

「はははっ!」

豪快な工藤瞬の笑い声に、何故かすごく安心した。


「てか、あれってホント?」

「“あれ”?」

「警察とか弁護士とか…。工藤瞬の家系ってすごいんだね。」