水玉模様

「も~泣き虫だなぁ。」

いつもの人懐っこい笑顔に戻った工藤瞬が、優しく言った…。

「和奈姉ごめんね。1人にしたこと、超後悔してたんだ。」

あたし達は適当に近くの教室に入って、途中で買った缶ジュースを開けたーーー。

「でも…来てくれたじゃん。」

「いや、連絡こなくて心配になって…。ひどいことされなかった?…大丈夫?」

「ん…。てか探してくれたの?よく場所わかったね…。」

「いや、全然わかんなくて…焦ってたら声がしたんだ。今思えばだけど、電話すれば良かったよね。俺、無我夢中状態だったかも。頭悪いよなぁー(笑)。」

そう言って苦笑いする、工藤瞬。

「ありがと。」

あたしには、誰よりもカッコ良く見えたよ。

「超素直じゃん和奈姉。」

「うるさいなぁ~…。」

「あははっ!」

2人きりの静かな教室に、笑い声が響いた…。