水玉模様

「ちょっと見せて。」

「嫌だ…痛い。」

「だから見せてって言ってんじゃん。」

「…ッ!」

なかなか言う通りにしないあたしの顔に、篠田くんの手が触れた。

そこから始まる波紋は一枚の花びらみたいに優しくて、あたしの身体中を一気に駆け巡るーーー…。

避けることなんて、できない。

篠田くんによって開かれたあたしの左目には、入りきらないくらい…篠田くんでいっぱいになっていた。

「う~ん…わかんないなぁ。洗い流した方がいいね。」

「…うん。」

―――と、言った直後だった。


ガラッ

「あなた達、何してるの⁈」

勢いよく開いたドアの向こうには、保健の先生が厳しい表情で立っていた…。



「…失礼しました。」

「…。」

篠田くんは丁寧にあいさつをしていたけど、あたしはそんな気にはなれなかった…。