夏の高い空の下ーーー…。


アスファルトに水をまいた時のあの匂いが、あたしは好きなの。


一粒一粒の雫が、乾きを潤して…渇きを潤す。



まるであたし。

あなたの笑顔に触れた時の、あたし。



どうして…?

どうして…。


だって、これが恋ってことなんでしょ…?

あなたの前では、女の子になってしまうんだ。


でも、

叶わない恋なら、いらない…。


目が霞んで、前が見えなくなるだけだから。


途切れない空は、あたしの気持ち。

ーーーそれでも、好き。

ーーーどうしても、好き。



この想い、収拾つかない。


あたしは、好きなんだよ。

壊れてしまいそうなくらいに…。



だから、来て…。

だから、離れないで…。




離れていくなら…来ないで。


水玉が、形を変えてゆく…。