学校にいる間は、昼休みを含めて、ほとんどずっと子どもたちと接している。

隙間の時間は、その日のうちに返すべき宿題ノートを見るので精いっぱい。

放課後だって、職員会議が入ったり、教室の掲示物の貼り替えをしたりで、デスクワークする時間はあまり取れない。


テストの丸つけや授業の評価、生活面での気付きの記録、授業計画の作成と見直し、学級通信の執筆、学校行事に関する教員間の連携、

クラブ活動に委員会活動、特別支援学級との交流、研究授業に向けての予習や計画案づくり、エトセトラ。


子どものころは、学校の先生がこんなに忙しいなんて知らなかった。

中学や高校のころなんて、片付かない宿題に涙目になりながら、先生たちはやらせるだけだから気楽だなんて逆恨みしてたけど、事実はそうじゃない。


小学校で教える、大人なら全部の中身がわかってるような授業でさえ、授業の組み立ては大変だ。

単元ごとの時間数は決まっていて、それをもとに1コマずつの流れを計画して、だけど往々にして計画どおりに進まなくて、修正しながら学期末に帳尻を合わせる。


担任を持っていたら、授業のことだけ考えてるわけにもいかない。

毎日の生活態度に気を付けて、忘れ物が多い子には特に目を配って、子ども同士の人間関係におかしなところはないか目を光らせて、小さなことでも逐一記録を残しておく。