お酒を飲んだ頼利さんは、まぶただけが少し赤い。
潤んだような目が色っぽくて、わたしは本当はドキドキしている。
どうして頼利さんは、わたしの胸の内に気付いてくれないんだろう?
わたしがあれこれ思い悩みながら自分のベッドの上で膝を抱えてたら、頼利さんが急に笑い出した。
「何いじけてんだよ? わかりやすいな」
「……誰のせいだと思ってるんですか?」
「おれが焦らしてるせいか?」
「わかってるくせに……」
顔が真っ赤になるのが自覚できる。
わたしは膝の上に顔を伏せた。
頼利さんが立ち上がる気配がある。
カーペットを歩く足音は聞こえない。
次に聞こえたのは、同時に体で感じたのは、頼利さんがわたしの隣に座ってベッドのスプリングが軋んだことと凹んだことだった。
わたしは顔を上げた。
頼利さんがわたしの肩を抱きながら、わたしを見下ろした。
「やっとなぎさのガードが解けた」
「ガード? わたし、別にそんな」



