頼利さんが、もう1度、わたしの名前を呼んだ。
「なぎさ、好きだ」
想いを、わたしも、抑えておけない。
「わたしも、頼利さんが好きです」
「知ってる」
「ですよね」
セッションするから。
音を重ねて、心を重ねてしまえば、恋する想いが伝わらないはずがない。
頼利さんは1度、強くわたしを抱きしめて、それから少し体を離した。
精悍で端正な顔に、切ない情欲が宿っている。
わたしは目を閉じた。
最初は優しく、次に激しく、わたしは唇を奪われる。
その情熱の温度も、予測不能な緩急のリズムも、柔らかくて力強いグルーヴも、わたしが感じるいつもの頼利さんだ。
だから、わたしはキスに溺れる。
「好きだ」
その言葉に溺れて、きっとこれから、もっと深い恋と愛へと溺れていく。
ねえ。
わたしも好き。
大好き。



