あたしなんて、仁織くんとほとんど身長変わんないし。
子どもの頃は弟たちとやんちゃしてたから、こないだみたいなアウトドアな遊びも男の子に負けずにできちゃうし。
性格だってきっと、あの子みたいに可愛くない。
彼女のことを思い出すと、なんだか息苦しくて泣きたくなった。
「でも、何で美姫ちゃんに彼女だなんて嘘ついたんだろ。サヤとは別れてからも友達としては今もちょっと交流あるけど、俺が美姫ちゃんのこと好きなの知ってるはずなんだけど……」
言い訳するみたいにぼそぼそ言ってる仁織くんを、切ない気持ちでそっと見つめる。
「それが本当なら、あの子は今も仁織くんが好きなんだよ」
「え、まさか!だって、もう半年も前に別れてるし」
「でもっ!好きなんだよ」
じゃなきゃ、あんなふうにあたしに敵対心を向けてこない。
仁織くんは全然わかってない。
つい声を荒げると、彼が驚いたように目を見開いた。



