「あ、レオ。ここの焼きそば屋さん、人気っぽいよ。並ぼうよ」
「あ?」
夢羽ちゃんに言われて、玲皇も教室の中を覗き込む。
だけど、店の前から廊下まで続く長蛇の列に気づいた玲皇はあからさまに面倒臭そうに顔をしかめた。
「やだよ。すげぇ並んでんじゃん。めんどくせぇ」
「えー、でもこんな並ぶってことはすごい美味しいんじゃない?」
目を輝かせる夢羽ちゃんを、玲皇が興味なさそうな目で一瞥する。
「所詮中学生が作る焼きそばだろ。そんな食いたかったら、おばさんにでも作ってもらえよ」
「えー、でもさぁ」
「それよりあっち。リオ待ってる」
「あ、ちょっと……」
名残惜しそうに焼きそば屋さんを見つめる夢羽ちゃんを、玲皇が容赦なくズルズルとどこかへ引きずっていく。
そんなふたりと、その先に見える理皇の姿に苦笑いを浮かべて、再び仁織くんに視線を戻す。



