どんなに月日が経ったとしてもおばあちゃんを大好きな気持ちは変わらない。
その気持ちをこの人に“しつこい”なんて思われるのは受け入れることはできない。
「……好きにしなさい」
この人は諦めたように大きくため息をはいた。
おばあちゃんの名前を出せばいつもこう。
子供のときは気がつかなかったけれど、嫁姑関係がうまくいっていなかったらしくて、おばあちゃんが亡くなった今でも毛嫌いしているみたいだった。
あんなに優しいおばあちゃんなのに。
この人は仕事が忙しいからという理由で、わたしをずっとおばあちゃんに預けていた恩なんて忘れている、というか全くないみたいだし。



