けれど、そんな企みは健太郎くんにバレていたのかもしれない。

真っ直ぐ家に帰れると思っていたのに、健太郎くんはゲームセンターをぶらついたり、借りる物もなさそうなのにレンタルショップに立ち寄ったりで……。


やっと家に送られたときには20時を過ぎていた。

わたしはソファに歩き疲れた足を投げ出しながら、もう一度時計を見た。


こんな時間に学校に戻っても先生はいるはずがない。



先生、怒ってるよね

それに呆れられたに決まっている……


『一緒に考えてもいいかな? 』


そう言ってくれたのに……。


申し訳ない気持ちと先生に会えない悲しい気持ちがどんどんと湧いてくる。



……明日、謝ればいいのかな。



でもわたしは、本当にそれでいいの?