そこで健太郎くんはやっとわたしがかなり後ろにいることに気づいたらしく、息をきらすわたしに近寄ってきて「ごめん」とつぶやいた。 「美桜、少し座る? 」 でもここはあの公園。 わたしは何も言えずにうつむいたまま首を振った。 「そう、だよな。じゃあちょっとだけ待ってて」 無理して明るく笑った健太郎くんは、近くの自動販売機に走って行って、すぐに戻ってきた。 「はい、これ」 「……ありがとう」 差し出されたのは冷たい炭酸ジュース。 冷たさで、缶を持っているだけで指が痛くなってくる。