目の前の鏡に、白い着物をまとい、大きな杖を持った少女が立っている。
 それは、私、彩奈。

 私は、縁を切る為に存在する、『縁切り神』になった。

 二人の、翔とメグの縁を切ってしまえ!
 二人が一生恋が出来なくなるようにしてしまえ!
 『あの人』は、この杖を空中へ投げ、変幻した『あるモノ』を使い、彼らの縁を切ると、教えてくれた。