だって、そうじゃないの!
実際私は死んでるし。

 翔に近づいた。
 肩に手を置く。

スルリッ

 私の手は翔をすり抜けてしまった。

「嫌!なぜ?」
あ、そうか。
私、死んだの!
この世とは、縁が…………

なくなっちゃった―