「お願いします。必ず届けてください。このペンダントに世界が、全世界がかかっているのです。」 「かしこまりました。」 薄暗く、狭いこの部屋に 二人の話し声だけが響く。 深く礼をし、踵を返した男の遠くなる背をみつめながら、女は言った。 「皇帝、いや、シリア・ガーリナー。 お前の好きにはさせない。」 炎のように燃える赤色の目を光らせながら。