目覚める度に、傷ついて

☆☆☆

それから数十分後。


穂月の両親が夏斗の家まで迎えに来てくれていた。


夏斗は口から出まかせを言って適当に誤魔化してくれたけれど、穂月の両親は夏斗に警戒している様子だった。


帰りの車の中、車内は静かだった。


やけに陽気なラジオの音楽だけが流れている。


「あの……今日はごめんなさい」


あたしは思い切って沈黙を破ってそう言った


こんなに心配されるとは思っていなかったけれど、悪い事をしたのは事実だ。


「どうして、連絡しなかったの?」


母親のキツイ口調が聞こえてくる。


「それは……」


本当のことを言うべきだろうか一瞬迷う。


だけど、ここでちゃんと自分の気持ちを離さないと、穂月はまた両親とすれ違ってしまうだろう。


そう思い、スッと背筋を伸ばした。


「今日一旦家に帰ったんだよ」


そう言うと、父親は驚いたように「そうなのか?」と聞いて来た。


やっぱり、あの時あたしに気が付いていなかったようだ。