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放課後になり、天真と２人で教室を出ようとしたとき、穂月と司に呼び止められた。


「お前、これから校舎裏に来いよ」


司の言葉に一瞬にして過去の出来事を思い出す。


穂月と司はイジメの場所の１つとして校舎裏を使用していた。


あたしは何度も校舎裏に呼び出され、暴力を受けていた。


「わかった、いくよ」


天真が笑顔を張り付けて即答する。


あたしは教室の中を確認した。


教室に残っているのは奏とユメノ。


そしてミカちゃんだけになっていた。


嫌な予感が膨らんでいく中、あたしたち７人は廊下を歩く。


穂月と司は派手な笑い声をあげ、ミカちゃんは１人怯えた表情を浮かべて後ろからついてくる。


一瞬、そんなに怖いなら逃げてしまえばいいのにと思う。


一番後ろにいるんだから、そっと逃げても気が付かれないかもしれない。


それでもミカちゃんは逃げなかった。