「また孤独になった。」 姉は言う。 「瞬ちゃんは私の道しるべだったけど、全てではなかった。」 姉はそれだけ言って口をつぐんだ。近くのパンジーを指先で撫でながら姉は神妙な顔をしながらやがて言った。 「運命の人は、きっと一人じゃないんだよ。」