side夏風(カオル)
俺はやっと見つけた…
ずっと探し続けてきた女…"木見谷百合"
俺の唯一とも呼べる女…
なのに、俺はその女を傷つけた…
真っ白の空間に点滴を受けてる俺の女…
細く白い腕に刺さる針がとても痛々しく感じる
それだけじゃない…
白い肌の百合の身体は痣だらけだった
まだ新しい奴があるってことは
ある店の奴らか…
クソッまたこいつにだけ…
?「若、龍蝶が来ておりますが…」
「…入れてやれ」
話しかけてきた側近の1人、
榊光琉はドアを開けて男4人と女2人が
病室に入ってきた。
女の方は幹部と姫…姫の方は俺の妹
幹部の方は、百合の友人だったか
?「百合、どうして1人で帰ったの?
私だって先代だって、あんたの事大事なん だから…もう消えないでよ…」
普段、泣く事なんてないこいつが
泣いているのを見て他の奴らは驚いていた…
?「目開けて…私が生きてんのはあんたが
ここにいるからなんだからね?」
このままこいつをここにいさせるのは
得策ではないな…
早く部屋を出ていって貰わないと…

