父さんの何が悪いっていうの
あの人は何も悪くないじゃないっ
傷ついてる人を助けた
どれだけ言われても笑っていた
困ってる人は見捨てなかった
そんな人をどうして馬鹿にできる
ここで私がこいつらに負けたら
それを肯定することになる
そんなのいやだっ
父さんが今までやってきたことを
否定なんて、させたくないっ
男「草薙の若頭もこんな女なんかを
欲しがるとは、地に落ちたもんだな」
「…取り消してよ」
男「事実だろうが
てめぇみたいな女を寵愛してんだぞ?
そんな女なんかのために命はるなんざ
馬鹿なやつだよ!」
「違う!夏風はずっと約束を守ってくれた!
私なんかとの約束をっこの13年間
ずっと守ってくれてた!
それを、あんたらなんかが馬鹿にする資格
あるわけない!」
男「あの男はてめぇなんか愛してもねぇ
ただ木見矢棗との約束があるからだ」
「それでもっ」
夏風がどう思っていても
たとえ、父さんとの約束で
私の傍にいたとしても、なんでもいい…
私は気づいたんだ…
夏風が約束のために、2人のかわりに
私を守っていたとしても構わない
それでも、私は…
「夏風のことが、好きなんだ」
夏「だったら、離れんじゃねぇよ」
「っ」
私の目の前には漆黒を身にまとった
夏風がいた。
困惑していて、私はずっと固まっていたが
男を気絶させた夏風が近づいてくる。
夏「やっと見つけたぞ」
「な、で」
夏「俺が逃がすと思ったのか?」
「でも、」
夏「帰ったら説明してもらうからな」
これは、怒ってる
いや、今回のことは私が悪いかもだけど!
光「百合さん!」
「光琉、椿さん…士苑?」

