小さくため息を吐いた後、
いつもの集まっている空き教室に入る。
屋上は世界No.1の…名前は忘れたけど
その族がたまり場にしているらしく
『桜華』はここを使っているらしい。
殆どをここで過ごしているから暇ではないのかと毎日思っている。
忍「おまえ…」
最初に口を開いたのは真ん中に座っている忍…
この暴走族の総長だ。
忍「友未のこと…苛めてたんだって?」
うわぁ来ましたかそのパターン
1人の姫を苛めたよくある小説のパターン
マジでやめてほしいけど…
これは抜けるチャンスだよね?
と、そんなことを考えていて答えるのを
忘れていた私は幹部の健に蹴られ壁にあたった。
健「無言は肯定とみなすぞ」
「ゲホッゲホッ」
それ、蹴る前に言って欲しかったなぁ
やっぱ単細胞は違うわ…
健「何がおかしい」
どうやら、私は無意識で笑っていたらしい
それが気にくわなかったのか
健はもう一発、私に蹴りをいれた。
忍「俺達が一番嫌いなのはな裏切りなんだよ!」
そんなの嫌でもわかるって
だてに、長くいたつもりないからね
あんたらが裏切り者にどんなことをしてたのか
知りたくもなかった
忍「いつもいつもニコニコしながって
気色悪いんだよ」
「っ」
こいつら…最初に私になんて言ったっけ…
あーたしか…
忍『おまえの笑顔は俺達が守る』
だったかな?
ハハハ、本当にこんな時ほど思い知らされる…
人は人を裏切ることしかできない…
光なんてあるはずないんだ…
なんか、どっと疲れてきたな…
それに、これが最後なら別にいいよね?

