願いが叶ったその時…





「もしもし」


椿『…あれ?ごめん、まち…』


「夏風の携帯です!百合です!」


夏「あ…あぁ百合ちゃんかぁ
  ごめんごめん、まさか百合ちゃんが
  でると思わなくってさぁ」



なんかこの人と話していると
調子が狂ってしまうな…
なんでだろう…



夏「そういえば夏風は?」


「え、あ、そ、それが、なかなか起きてなくて」


夏「起きない……あ!
  ならちょっとやってほしい事があるんだよ」


「はぁ……え!?む、無理です!」


夏「頼んだよ?」



椿さんは返事を聞く前に
通話を切ってしまった。
もうすぐで迎えも来そうだし…
ここはがんばるんだ自分!



「夏風、ごめん!」


       パクッ


夏「っ!」



勢いよく起きた夏風は声にならない
叫び声をあげて耳を押さえていた。