願いが叶ったその時…





私がそう言うと夏風は顔を上げて
驚いていた。
だけど、それはすぐに不安そうな顔にかわり
私は、そっと夏風の頬に手を添えた。



「夏風、私はここに帰ってきても
 いいんですよね?」


夏「当たり前だ」


「なら、待っていてください。
 私は必ず、ここに帰ってきますから」



夏風は顔を緩ませながら
私の頭に手を置いてきた


夏「約束だ」


「はい、」







ー翌朝ー






目を開けると、私は夏風に包まれるようにして
眠っていた。

ま、また夏風に迷惑をかけてしまった!
寝てしまうなんて思ってなかったのに!

と、1人で頭を抱えていると
夏風の横に置いてあった携帯がなった。
まだスヤスヤと気持ちよさそうに寝ている
夏風を起こすのも気が引ける…

携帯画面には『神谷椿』とかかれていた。
知っている人ならと思い、
私は電話に出てみた