願いが叶ったその時…





夏「…『桜花』が原因か?」


「っ…すみません」



あいつらから受けた所が痛くなった。
もう何日もたつのに…



夏「桜ヶ丘には俺も通ってた」


「え!?」



か、夏風って高校とかちゃんと
行ってたんだ…なんか以外だ


夏「今失礼なこと考えただろ」


「いえ別に(棒読み)」


夏「まぁいいか…そこの理事長は俺の入っていた
  族の先代でな」


「へ!?」



あまりの驚きに変な声が出てしまった。

あの人が族に入ってたって事は知ってけど
夏風がそこの後輩…
マジですか…



夏「名前は『龍蝶』…今もそこに通ってる。」


龍蝶…世界No.1の族といわれてるあの…
そういえばあいつらも…

『絶対勝つ!』

なんて事を騒いでいた気がする…
まぁそれはさすがに止めたけど、


夏「龍蝶は『青龍』『朱雀』『白虎』『玄武』
  この4つの総長の事だ…
  お前の知ってる奴も1人いる」


「え?」


夏「後は、俺の弟もそこにいる」


少し不機嫌気味になった夏風は
首筋に顔を埋めてきた。


「えっと、」


夏「弟と俺は、タイプが似てる」


「…私が弟さんに靡くと思っていますか?
 私はこう見えて一途ですよ?」