幼稚園で出会い、仲良くなった。
彼には友達がおらず、私と樹という二人しか友達がいなかった。

樹はマンションの隣人で、親同士が仲良く
私たちは異性であるが親友だった。

りょーは父がアメリカ人、母は日本人のハーフで
お父さんの仕事の都合で日本に来たらしい。
お父さんは革靴のブランド会社の社長だそうだ。
それを理解したのは小学生の時だった。

幼稚園では
りょー、樹、私 の三人でいつも一緒にいた。

世間でいう、

「 幼馴染 」

というものかもしれない。

しかし小学校の時、私は隣の市に引っ越すことになった。
マンションだったため、一軒家に引っ越すことになったのだ。

嬉しいが、りょーと樹と別れるのは辛かった。
今でも鮮明に覚えている。
隣の市へ引っ越す時にりょーと樹は来てくれた。

そして、

「ずっと友達だ。」

そう言ってくれたのだ。

そして紙を渡された。
そこには二人の家の電話番号が書かれていた。

私は涙が止まらなかった。

「ありがとう。」

そう私は言い、車で二人のもとを離れたのだった。