ここは、霧に覆われた古い城。


月に一回、満月の夜にしか姿を現さないのです…。


あっ……えぇ、申し遅れました。


私は、この城の前の小さな小屋で城の管理などをしているふくろうの「ホゥ」と申します。



モエコ村が出来る、はるか昔………。

ここは、巨大な王国が栄えていたのであります。


その当時に、この城の執事として使えていたのがこの私です。


タキシードに丸メガネは、昔から少しも変わってはおりません。


タロ爺は、私の弟分です。



この城には、非現実的な事が起こりうるのです。


では、みなさん………、現実とはかけ離れた世界をお楽しみ下さいませ。