「え、嫌だ、出してよ!こんなところにいたくないよ!」

暴れる逢奈。
だが誰も助けようとしない。
いや、出来なかったのだ。

逢奈の後ろに先ほどのセーラー服の少女が居たからだ。
本人は逃げたくて必死で気が付いていない。



逢奈の声が止む。



いつの間にか暗くなくなっていたから、よく見える。
逢奈の首と胴が離れていたこと、足がどこにもないこと。

「嘘……、嘘だ!逢奈ああぁあ!!」

信哉が叫んでももちろん返事は返ってこない。







はずなのに。