ありがとう。

翔太said

菜月、体調悪いんだな。
ちょっと顔も赤いし。微熱くらいかな?


「ほんとは?」



『ケホッ。大丈夫。』


「咳出てるのに?」



『うぅ。いや、ね。』



「月菜。俺のバック取ってきてくれる?」



『あい!』



てくてく俺の部屋に向かう月菜を見届けて菜月に向き合う。

「ソファー座って。」



『ううん。大丈夫。』



「俺が嫌なら涼真でもいいよ?」


涼真というのは菜月の主治医で、俺の幼なじみ。ドS。怒ると鬼で菜月に良い思い出はないだろう。


『いやぁ。グス』


涼真の名前だけで泣くなんてw


「じゃあココ座って。」

といってソファーをポンポンと叩く。

すると大人しく座る菜月。
そこにタイミングよく月菜が戻ってきた。


『なっちゃんのこともしもし?』